ラノベの表紙がエロくなくなってる気がした話
久々にラノベの棚を見てみた
三連休も飽きもせずに本屋に行ってました。やっぱり店によって品揃えが違っていて面白いですね。
今回は本を買いに行ったというより、なんとなしに眺めに行ったような感じです。
いつもはビジネス書や新書の棚を見て、資格の本とか語学の本とか適当に見て帰るわけですが、ふと、「たまには児童書とか漫画とかラノベとか見るか…」と思い立ちました。だいぶ季節も夏めいてきましたからね、少年時代の郷愁に駆られたわけですよ。
ほとけ少年は小5の頃から高校くらいまでラノベ愛読者でしたのでね。そういや最近ラノベ読んでないな、と思いまして。
何の気なしに棚を見ていると、「一時期流行ったやたら長いタイトルのラノベは減ったのかな」とか「『異世界』っていうジャンルの棚があるのか…」とか面白い気づきがたくさんありました。やっぱり今の中高生はこういったラノベを読んでるんですかね。
そして『いつの間にかチュートリアルおじさんとして人気者になっていた』を手にとって眺めているとき、「なんか……今のラノベ、肌色少なくね?」という、思わぬ方向の感想が出てきました。え、我ながらどういうこと?
考えてみれば、私が十代の日々を張り切って消費していた頃は、ラノベといえばアニメっぽい美少女!で、なんだかエッチなイメージがあったような気がします。ラノベを手に取ってるところをクラスの非オタに見られたら割と怖いというか。ちょっと背後を気にしながらページをめくるような。……考えすぎですかね?
まあとにかく、当時の私にはラノベはそこそこに刺激的だった記憶があるわけです。しかし、最近になって久しぶりに見たラノベたちはなんだかエロくなくなってる感じがしたんですよね。果たしてこれは私がエロいものを見過ぎて慣れてしまったからなのか、それともラノベのほうが変わってきてるのか。ちょっと気になっちゃったので、軽く調べてみましょう。
ラノベの表紙を見てみよう!
ラノベと一口に言っても多すぎるので、とりあえず電撃文庫、スニーカー文庫、MF文庫J、富士見ファンタジア文庫の4種類で見ていきたいと思います。ラノベの分類に関しては曖昧な部分もありますし、みなさん一家言あるかと思いますが、その辺りはあまり深く考えない感じでお願いします。すまん。
なお、ラノベの表紙とエロ、という話題に関して、以下のブログを参考にしております。ありがとうございます。
2022年7月編
まずは今月の最新刊がどんな感じかということで確認していきましょう。リンクを貼っていきますので、よかったら見てみてね。
いきなり下乳やんけ!?
『刻をかける怪獣』気になる。
露出はやはり少なめな気がする。
『ランジェリーガールをお気に召すまま』は表紙だから露出抑えた説がありますかね……。タイトルからして下着の話だしね。
うーん、エロいやつはエロい……のかも?
2012年7月編
では次は10年前のラノベを見ていきましょう。たぶん私が一番ラノベ読んでた頃です。
10年も前だと絵柄の流行りみたいなものを感じますね。
太ももに恵まれた月だと思います。あと『サマーウォーズ』があることにちょっとビビる。10年前か……。
ファンタジア文庫といえばこんな感じだったね!っていう表紙群。タイトルでっかく女の子ドーン、みたいな。生徒会の一存シリーズとか懐かしいなあ。
ピンク髪多くないですか。
結果……
よくわからんね!
結局表紙がエッチなやつは今も昔もエッチだし、そうでないやつはそうでないって感じがします。
エロさに関しては……あんまり、変わってないんじゃないかなあ。
ただ、明らかに「はだけてます!」って感じの絵は今月のものには無かったかも?まあ下着のやつとかあるので今更何をって感じですが……。
どうでもいいんですけど、10年前は妹がどうのこうのっていう作品多かったですね。
あと、今も昔も太ももがエッチな表紙多いですね。
私の気づきは一体?
実のところ、表紙のエロさが少ないように感じたことには別の説明がつくと考えています。
それは、「小説家になろう」の存在です。
「小説家になろう」とは、言わずと知れた小説投稿サイトですね。昨今では投稿された小説が書籍化されたりアニメになったりと、本当に小説家への道が開けるサイトとして人気を誇っております。
ざざっと調べた結果、2010年に初めてサイト内の作品が書籍化され、その後2014年頃から書籍化作品が大幅に増加。現在では年間2000作品以上が書籍化されているようです。
(参考:小説家になろう - Wikipedia , 小説家になろう書籍化作品数推移 – 書籍ランキングデータベースニュース)
2020年頃からは小説家になろう出身の作品が数多くアニメ化しており、同サイトの知名度もうなぎ登り。小説家になろうの書籍化作品が本屋の棚一面に並んでる光景も、今や全く珍しくないですね。
そして、小説家になろうに投稿される作品は「エロ禁止」です。
エロ作品は男性向けがノクターンノベルス、女性向けがムーンライトノベルスで、エロが主目的ではないけどエロいシーンがある作品はミッドナイトノベルス、というふうに別のサイトに投稿することになってます。
ここに「最近のラノベは表紙がエロくないな」のカラクリがあると思います。
従来からあるラノベはそんなに変わってないと思うんですが、ラノベの棚のすぐ横に置かれがちな「小説家になろう出身の作品群」は10年前にはほぼありませんでした。そして、なろう作品はエロ禁止なので、当然表紙もエロ抜きになるのが自然ですね。
これらの「昔から変わらずエロいやつもエロくないやつもあるラノベの棚」と「比較的新しくてエロ要素が希薄な、なろう作品の棚」を一緒に眺めると、あたかも昔と比べて、ラノベ全体のエロ率が下がったかのように感じるのです。
これまで「エロ+エロくない」のように見えていたジャンルが、「エロ+エロくない+エロくない(なろう作品)」のように見えるので、ぱっと見は全体的にエロくなくなった感じがするんですねぇ!
これが真実だ!(名探偵)
……なろう作品って「ラノベ」でいいんです?ワカラン
結論
こんな感じかしら。
たまにはこんな風にラノベを振り返ってみるのも面白いですね。
個人的には表紙のこと以外にも、「昔は妹モノが多かったなあ」ということと、最近は「職場の後輩がどうのこうの系が出てきた…?」っていう感じがしてます。10年前には無かったでしょ、こういうの。
ほかにも居酒屋なんたらとか、異世界でスローライフとか、なんか、ラノベって書く方も読む方もオッサン化してきt(ゲフンゲフン)
ではまた!!!